ジュリー・アンドリュース主演の映画「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年公開)で7人兄弟姉妹の長女リーズル役を演じたシャーミアン・カーさんが死亡したとの報道。→http://www.cbsnews.com/news/sound-of-music-actress-charmian-carr-dies-at-73/
マリア・フォン・トラップ未亡人の原作をもとに脚色されてヒットしたリチャード・ロジャース作曲・オスカー・ハーマンスタインⅡ作詞による舞台ミュージカルをベースに更に映画向けの脚色を加え、ロバート・ワイズの監督・製作で世界的なヒットとなって50年。映画「サウンド・オブ・ミュージック」では主テーマ曲をはじめ「ドレミの唄」や「自信を持って」「マイ・フェイヴァリット・シングス」など、何十年の時を経ても色あせない名曲に溢れている。シャーミアン・カーさんが演じたリーズルの役で言えば、郵便配達夫のボーイフレンドと嵐の夜にガラスの東屋のなかで歌い演じた「もうすぐ17歳」の印象が強い。歌唱もさることながら、ダンスも大変素晴らしく、感動したことを覚えている。45周年版で買ったブルーレイでは、ボーナス特典にジュリー・アンドリュースやシャーミアン・カー、ロバート・ワイズ監督らが映画の進行に合わせて撮影の裏話しを語るのが字幕付きで見られたのも興味深かった。
7人の兄弟姉妹で個人的にもっとも印象に強く残っているのは三女のブリギッタを演じたアンジェラ・カートライトで、クリストファー・プラマー演じる父トラップ大佐が居間でギターを手に「エーデルワイス」を独唱する場面では、よく見ると本当に泣いてしまっているかのよう。そのアンジェラ・カートライトもいまや孫を抱いたお祖母ちゃんだが、彼女の公式サイトを見てみると、「サウンド・オブ・ミュージック」製作何十年かでの「同窓会」でかつての7人の兄弟姉妹役達は再会し、その後定期的に「同窓会」(もちろん映画会社主体のPR行事のような催しのようだが)的な催しに参加している様子が写真入りで公開されている。いたずらっ子の次男のクルト君役などは面影が残っているが、後の方はまったく印象が変わってしまっていて、一見ではわからない。あんなに可愛い子役(グレトゥル)だったキム・カラスなど、ゴージャスでグラマラスな女性だ。
この夏に訪れたヴォルフガング湖で過ごした短い間は、まさに「サウンド・オブ・ミュージック」の郊外編の世界だった。
ところで今日は「音楽の友」を読んでいたら、ギュンター・フォン・カンネンの訃報が伝えられていた。こちらは日本の一般紙では目にしなかった気がする。→http://www.bayreuther-festspiele.de/fsdb/personen/166/index.htm