最近になって、ようやく不織布のサージカルマスクやアルコール消毒液(ただしジェルタイプ)が一部のスーパーマーケットやドラッグストアなどの店頭に並べられるようになってきたが、3月から5月の中頃まではほぼ入手困難が続いていた。かろうじて非アルコール系の除菌用ウェットティッシュタイプの製品が手に入ればいいほうだった。手元の製品の表示を見ると、ベンザルコニウムクロリド(塩化ベンザルコニウム)がその主成分のようらしい。最近になって、NITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)が新型コロナウィルスに有効な界面活性剤製品名を、そのサイトで公表している(参照①、参照②)。
それによると、塩化ベンザルコニウムを成分とする上記のような除菌シート製品や、アルキルアミンオキシドや直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(とうてい一回で覚えられない)などの界面活性剤を主成分として含む家庭用台所洗剤(ママレモンやジョイ、チャーミーマジカなど)は新型コロナウィルスに対して有効であることを認めている一方、最近になってなにかと取り上げられている次亜塩素酸水については有効性が確認されていないことが報じられている(NITE資料ファクトシートは→こちら)。大型ディスカウントスーパーなどの店頭では、一本300㎖程度のそうした製品が千円前後で大量に売られているのを見かけたが、やはりそうした製品は儲け優先の眉唾商品だったことがわかった。一本300円程度のキッチンハイターなどの家庭用漂白剤があれば、キャップ半分程度で1リットル程度の次亜塩素酸ナトリウムベースの消毒液が作れるので、キッチンハイター一本で何十本ぶんも簡単に作れる(花王のサイトでは、保存状態により経時劣化することもあり、消毒効果を期待するには案外不安定であると説明している)。NITEファクトシートでは、空間除菌を謳っている次亜塩素酸水商品を室内で噴霧することも、推奨できないばかりか人体への危険性がある可能性を排除できないとしている。
NITEでは、消費者利益を守ることを主眼に、実際の商品や製品の性能や効能を客観的で科学的な調査方法で試験した結果や情報を公開している。
それによると、塩化ベンザルコニウムを成分とする上記のような除菌シート製品や、アルキルアミンオキシドや直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(とうてい一回で覚えられない)などの界面活性剤を主成分として含む家庭用台所洗剤(ママレモンやジョイ、チャーミーマジカなど)は新型コロナウィルスに対して有効であることを認めている一方、最近になってなにかと取り上げられている次亜塩素酸水については有効性が確認されていないことが報じられている(NITE資料ファクトシートは→こちら)。大型ディスカウントスーパーなどの店頭では、一本300㎖程度のそうした製品が千円前後で大量に売られているのを見かけたが、やはりそうした製品は儲け優先の眉唾商品だったことがわかった。一本300円程度のキッチンハイターなどの家庭用漂白剤があれば、キャップ半分程度で1リットル程度の次亜塩素酸ナトリウムベースの消毒液が作れるので、キッチンハイター一本で何十本ぶんも簡単に作れる(花王のサイトでは、保存状態により経時劣化することもあり、消毒効果を期待するには案外不安定であると説明している)。NITEファクトシートでは、空間除菌を謳っている次亜塩素酸水商品を室内で噴霧することも、推奨できないばかりか人体への危険性がある可能性を排除できないとしている。
NITEでは、消費者利益を守ることを主眼に、実際の商品や製品の性能や効能を客観的で科学的な調査方法で試験した結果や情報を公開している。