まだ年末というわけではないが、振り返るとすでに2月のことだったが、東京オリンピックの開催を巡ってM元首相が女性蔑視発言で世論の大きな反発を招いた末に組織委員会の役職を辞任したりで、今年はなにかとこの国のコアな部分の根深く、また看過できない問題として到底先進国とは思えない人権意識の低さ、とりわけ女性蔑視の問題が大きくクローズアップされた一年だった。そうしたなかで迎えた衆院選でも、女性議員比率の低さなども問題視され、オッサン社会のミソジニストぶりがなにかと話題として取り上げられた。ということで、LGBTQという、ここ数年で比較的世の中に浸透した言葉とともに、この「ミソジニスト」という割りと今までは耳にしなかった言葉も、広く使われ出したように思われる。
「ミソジニスト」とは、女性蔑視主義者と女性差別主義者を指して使われているようだ。英語の misogyny→misogynist のことで、これは古ギリシャ語源の miso = hate, dislike + gyno = women から来ている。広く「女性嫌悪」「女性憎悪」全般を指す言葉である。多くは公的立場にある男性(女性の「女性嫌い」、逆に男性の「男性嫌い」があっても全然おかしくないが、それはさておき)や有名人が、なんらかの理由で女性を蔑視したり軽視したり、差別的な文脈で何かを公言した時に、その発言者に対して「ミソジニストだ!」、その内容に対して「ミソジニーだ!」と反発し糾弾する際によく使われている。ここ最近で割りとひろく使用されるようになった感があるが、じゃあ、その反対は?と問いかけたら、案外返答に窮するのではないだろうか?
「ミソジニスト」の反対語、つまり「男嫌い」を指す古ギリシャ語源の言葉は何?それは、同じように語頭に mis を置き、その後に男性を意味する andro- を付けて、misandry→misandrist となる。よって「ミサンドリスト」が正解。「男性嫌悪」「男性憎悪」を広義に意味する言葉となる。
逆に、その文脈で全般的な意味での「女性好き」をどう言うかというと、philo + gyno で、philogyny → philogynist となる。「男性好き」は philandrist。ただし、ドン・ジョヴァンニのように性的な文脈(ドン・ジョヴァンニはそうではないと否定するかも知れないがw)での「女好き」となると、gynecophilic → gynecophilia (または gynephilia)となり、逆にその意味での「男好き」は androphilic → androphilia となって、それぞれ語頭と語尾が逆になるからややこしい。
もっと無難に、広汎な「博愛主義的な人間愛」に使う場合は、おなじみの philanthropy→philanthropist となり、逆に「厭世主義的な人間嫌い」は misanthropy→misanthropist となる。もっと病的に「対人恐怖症」まで行くと anthrophobe(人)、anthrophobia(病状) となる。ちなみに「男性恐怖症」は androphobe(人)、androphobia(病状)で、「女性恐怖症」は gynecophobia。
「ミソジニスト」とは、女性蔑視主義者と女性差別主義者を指して使われているようだ。英語の misogyny→misogynist のことで、これは古ギリシャ語源の miso = hate, dislike + gyno = women から来ている。広く「女性嫌悪」「女性憎悪」全般を指す言葉である。多くは公的立場にある男性(女性の「女性嫌い」、逆に男性の「男性嫌い」があっても全然おかしくないが、それはさておき)や有名人が、なんらかの理由で女性を蔑視したり軽視したり、差別的な文脈で何かを公言した時に、その発言者に対して「ミソジニストだ!」、その内容に対して「ミソジニーだ!」と反発し糾弾する際によく使われている。ここ最近で割りとひろく使用されるようになった感があるが、じゃあ、その反対は?と問いかけたら、案外返答に窮するのではないだろうか?
「ミソジニスト」の反対語、つまり「男嫌い」を指す古ギリシャ語源の言葉は何?それは、同じように語頭に mis を置き、その後に男性を意味する andro- を付けて、misandry→misandrist となる。よって「ミサンドリスト」が正解。「男性嫌悪」「男性憎悪」を広義に意味する言葉となる。
逆に、その文脈で全般的な意味での「女性好き」をどう言うかというと、philo + gyno で、philogyny → philogynist となる。「男性好き」は philandrist。ただし、ドン・ジョヴァンニのように性的な文脈(ドン・ジョヴァンニはそうではないと否定するかも知れないがw)での「女好き」となると、gynecophilic → gynecophilia (または gynephilia)となり、逆にその意味での「男好き」は androphilic → androphilia となって、それぞれ語頭と語尾が逆になるからややこしい。
もっと無難に、広汎な「博愛主義的な人間愛」に使う場合は、おなじみの philanthropy→philanthropist となり、逆に「厭世主義的な人間嫌い」は misanthropy→misanthropist となる。もっと病的に「対人恐怖症」まで行くと anthrophobe(人)、anthrophobia(病状) となる。ちなみに「男性恐怖症」は androphobe(人)、androphobia(病状)で、「女性恐怖症」は gynecophobia。