米議事堂の暴動事件以来、このところロイターで動きをモニターしているが、今日になって突然、全米ライフル協会が破産法適用第11条適用を申請という衝撃的なニュースがさらりと飛び出してきた。全米ライフル協会(NRA)と言えば長年銃所持権利を主張して来た最大のロビイスト団体であり、この存在のために一体何万人の銃による犠牲者が発生し続けてきたかわからない悪名高い権利団体である。これだけ長年、銃規制を求める声が上がり続けているにも関わらず、銃所持社会が変わらない主要な原因であることは間違いない。

記事を読んでみると、現在のところニューヨークに団体の本拠を置く非営利団体であるNRAの主要幹部が不適切な資金処理をしているとして、背任の容疑で昨年8月に同州の黒人女性司法長官Letitia Jamesから訴訟を起こされていたという。これに対し、同州司法長官の「不法な職権の濫用から防御するため」、本拠地を同団体に親和的なテキサス州に移して訴訟を事実上無力化させるための一環としてチャプターイレブン適用申請したということらしい。

どうした?アメリカでいったいなにが起きているのか。NY対テキサス、バイデン対トランプで、第二次南北戦争でもおっぱじめるつもりなのか?テキサスにトランプ王国でもおっ立てて合衆国から独立する気でもいるのか?司法サイドとFBIサイドの不協和音も聞こえてきそうな雲行きもあるし、コロナだけでもたいへんだと言うこの時期に大丈夫か、アメリカは?去年からのBLM運動に繋がる動きの原因は、この辺にあったのか?(それにしても、日本語版記事の大雑把すぎる編集には驚く)