grunerwaldのblog

バイロイト音楽祭やザルツブルク音楽祭など、主に海外の音楽祭の鑑賞記や旅行記、国内外のオペラやクラシック演奏会の鑑賞記やCD、映像の感想など。ワーグナーやR・シュトラウス、ブルックナー、マーラー、ベートーヴェン、モーツァルトなどドイツ音楽をメインに、オペラやオペレッタ、シュランメルン、Jazzやロック、映画、古代史・近現代史などの読書記録、TVドキュメンタリーの感想など。興味があれば、お気軽に過去記事へのコメントも是非お寄せ下さい。

カテゴリ: food, restaurant

びわ湖ホールは、イベントがない日でもロビーラウンジは一般に開放されていて、正面の通り側からびわ湖沿いのなぎさ公園遊歩道側に通り抜けができるようになっている。

ロビーにはびわ湖に面してレストラン「オペラ」があって、軽いランチが用意されている。イベントのない平日のお昼時でも、今日のようにお天気がよい日にはそこそこお客さんで賑わっている。基本的なメニューは3つのコースからなっていて、ビーフシチューやハンバーグ、オムライス、ナポリタンなどから選べる1,250円のセットと、1,500円の近江牛のサイコロステーキのセット(数量限定)、もう少し奮発すれば3,800円の近江牛贅沢ロースステーキのセットが楽しめる。ちょうどお昼の直前に訪れると、近江牛のお肉を焼くなんとも言えない甘い香りが館内中に漂っていて、迷わずサイコロステーキのセットを注文。カウンターで先に注文し、しばらくすると固形燃料式のミニかまどにひとり用のフライパンが載ったトレイが客席に運ばれてくる。10個ほどのサイコロ状にカットされた近江牛が片面のみ焼かれた状態で提供されるので、あとは自分で好きな加減に焼きながら食べる。コンソメスープとミニサラダにライスがセットになっているので、1,500円と言う価格を考えればウィークデイのランチとしてはじゅうぶん満足な部類だろう。もちろん、毎日というのは少々難しいけれど。
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大きなガラス越しに見るびわ湖の景色も、こころを和ませてくれる。すぐ隣りに日本最大の観光地である京都があって、そちらで観光客の足が止まってしまうということもあってか、概して滋賀県というのはせっかくのこの広大な湖を観光資源としてはやや持て余しているやにも思えるところがある。つまり、全体で捉えると手に負えないくらい面積が大きいのだ。そのなかでは、このびわ湖ホール周辺のなぎさ公園一帯が、もっともきれいに整備された一画と言える。まぁ、そういう事情はそうしばらくは変えられはしないだろう。
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ゴールデンウィークも最終日の今日は良いお天気に恵まれ、せっかくなので京都円山公園音楽堂で行われたビールフェスタを覗いて来た。気温も最適で心地よく、新緑が鮮やかなの野外ステージでお馴染のバイエルン・ブラスの賑やかなポルカを聴きながらのビールがおいしい。ワルトビューネの気分だけは味わえる(笑)。前回ビールイベントでバイエルン・ブラスを聴いたのは去年の9月(新風館でのイベント)のことだったので、気候の良い春と秋の年2回に毎回定番でこうしたイベントが身近で行われるのが有難い。今回は Spanish German Festa ということで、会場に入った頃には丁度フラメンコのダンスを10名ほどの女性たちが披露しているところのようだった。それが終わると、いつもと変わらぬ軽快なノリのバイエルン・ブラスの演奏がはじまった。肩の力も抜けていてリラックスして毎回楽しませてくれる。MCの進行も軽妙でツボにはまっていてなかなかのものだ。もう何回もこの手のオクトーバー・フェストで聴きに来ているが、いつもイベントの一環なのでせいぜい30分程度で曲数も少なく短いのが少々こころ残りなところ。ちゃんとしたホールでのコンサートでも十分に演奏できる腕を持ったバンドだと思うのだが、今のところそうしたコンサートにはまだ行っていない。特に今日のような野外の広い会場だと、心地はよいけれどもPAの音だけが頼りになってしまって生音のエネルギーが薄れてしまう。やはりこうしたブラスの演奏は、ビアホールなどの広すぎず狭すぎずの適度な空間で生音主体で聴くのが一番である。

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爽やかな秋の連休二日目、京都烏丸御池にある新風館という商業施設で、オクトーバーフェストがあったので行って来た。オクトーバーフェストにはもってこいの絶好の季節なのに、ネットで調べても関西エリアでこうした催しがあったのは、今日に限って言うとこのイベントだけだった。大阪あたりなら、もう少しあってもおかしくはなさそうなものだが全くないのは残念。首都圏ではあちこちで行われているようだ。

主催者はペーター・リンクさんというアウグスブルク出身のドイツ人のかたで、京阪神の大学などでドイツ語の先生をされておられるようだ。小規模とはいえ、このような催しを個人で主催されておられるとは感心する。炭火ではなくて電熱器の調理器具ではあるが、ニュルンベルガー・ソーセージや渦巻きソーセージがおいしい。ビールは一杯800円とお買い得だけれども、グラスやジョッキじゃなくて、プラスチックのコップなのがちょっと残念。このイベントにはもう3回くらい来ているだろうか。スタッフは学校の生徒さんたちの有志の方が多いのか、運営はいかにもボランティアの手作りといった風情だ。比較的小さなイベントなので、出演者の方の知り合いだとか主催者の方の関係者の方だとかが、内輪で精一杯盛り上がっているような印象で、私のような一般客などはちょっと、いかにも刺身のツマという感じがして肩身が狭い。ただ、場所とタイミングが良いので、気にせずお邪魔している。

イベントの目玉は、「バイエルン・ブラス」という地元京都で活動しているセミプロ的なブラスバンドによるポルカなどの演奏。セミプロとは言っても、演奏も上手で本格的であり、MCも自然な感じで客を盛り上げるのがうまい。アマチュアの域は超えている感じだが、皆さん職業はそれぞれ別で、あくまでセミプロらしい。ミュンヘンのビアホールで演奏していても盛り上がることは請け合いだ。

ほかに京都芸大の学生さんたちによるオペレッタやミュージカルのコーラスや、ジャズバンドの演奏もなかなかのもので、心地よい気候のもと、楽しい音楽イベントでビールがすすんだ。

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茶ぁ⤴である。「茶」でなく「茶ぁ⤴」。加藤さんでもギャグの「ちゃ~」でもない。緑茶、グリーンティーの「茶」。
これを関西では「茶」、即ち「ちゃ」、「cha」ではなく、「ちゃあ⤴」と、語尾の「あ」にアクセントをつけて発音する。
もちろん、標準語と変わりなく「お茶」と丁寧に言う場合は、その限りではない。しかし、そうした改まった
シーン(どんなシーンや?)ではなく、暑い中仕事とか部活から帰ってハァハァ言ってるむさ苦しい男連中が、
とりあえず「茶」で一服したい時には、やはりここは泥臭く「茶ぁや、茶ぁ、茶ぁ。茶ぁ、ちょうだい!」と言うほう
が、より現地人らしくて通っぽい。まぁ、ここはやはり男言葉であって、関西人であっても女性で「茶ぁや、
茶ぁ、茶ぁ」と普段から言ってる人は、なかなかの通である(だから、なんの?)。「お茶を一杯、頂けますか」
とか、「茶を一杯、所望」とかでは伝わらない現地人ならではのニュアンスが、そこはかとなく漂うのが良い。

まぁ、どうでもいい話しのひとりごとである。茶は最澄が持ち帰っただの空海だだの、いや栄西だ、道元だの
とかまびすしいが、どれも権威主義的でうそっぽい。都合のいい話しは何でもおらが開祖のおかげ的心理
の発動だ。ウリナラNo.1主義を笑ってはいられない。まぁ、中国から仏教の周辺文化として入って来たこと
には違いないのだろうけど。高名な僧だったのか、一般ピープルだったのか、んなこたあ、今さらわかるまい。
あくまで旧い文献に残る文章としての最初の記録として、ああだこうだと言ってるわけで、文献の記録がない
からそれ以前に日本国内に茶がなかったことにはならない。とは言え、中国渡来として考えれば、なんの縁
もない庶民がグイグイ飲んでたと言うのも想像しにくいものだが。

いま権威主義をわらったばかりだが、NHKの権威には弱い自分としては、何年かまえに某「TしてGテン」と
言う、録画して要点だけを早送りして見たらよくて10分程度の内容の生活情報番組で、S岡県のK川茶が
深蒸しとか言って独特な製法でそれなりに科学的に効能が検証されて紹介されているのを見て以来、珍しく
途切れることなく注文し続けて愛飲している。あれがいいとか悪いとか言い出したらきりがなくて、大抵は
眉に唾をしているが(最近コーヒーが健康にいいとか言うのがもっぱらの評判だが、これもなんだか統計
資料の恣意的な活用で市場活性化をもくろんでいる業界関係者とマスコミの「まぁ、まぁ、おまえもワルよ
の~」的な馴れ合いっぽさを感じて気味が悪い。もちろんコーヒーに罪はないのだが)、茶に健康志向を
求めるのはもっともな事として、抵抗なく受け入れられる。

こう言った「健康食品」志向のほとんど多くは偽薬効果、プラシーボ効果と言われる心理作用を用いた
ものだと思うが、確かに夕餉のあと、一日の終わりに急須で入れてからちょっとぬるくなりかける間際
の、きれいに澄んだ緑の茶を飲んでいると、心身のリセットボタンを押したような気にはなってくる。
とりあえず今日も一日、身体にいいことばかりだったわけではないけれども、この一杯で疲れと汚れを
洗い流してよねー(そんなに汚れてるのか)、と言う気持ちは、少なくともほかの飲料よりは身体に伝わっ
ていそうな気持ちはするのである。そんな時はやはり、「あ~、茶ぁ⤴やなぁ、茶ぁ⤴」となるわけである。




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