コロナ禍中となった今年3月7日と8日に大津市のびわ湖ホールで無観客で上演されたワーグナー「神々の黄昏」の映像が、びわ湖ホール制作のブルーレイディスクとして発売された。この演奏の模様は、上演日の当日・同時刻に Youtube でライブ配信され、実際にチケットを購入した客数をはるかに超える数万人が視聴したことで話題にもなった。その時の映像は、モニター用の固定カメラ1台だけによる全く工夫のない定点映像のみだったので少々期待外れなものであったが、今回発売のものは、日経新聞の記事によると「動画配信の固定カメラとは異なり、高精細のカメラ3台で別途撮影したものを編集した」とあるので、少しは歌手の表情がわかるアップの映像や角度の工夫も期待は出来そうなので、さっそく注文をした。
びわ湖ホールのHPでの紹介によると、7日と8日それぞれ別売で、DVDではなく、より画質のよいブルーレイディスクのみの発売で、それぞれ1万円の価格設定となっている。なので、7日と8日の両方を注文すると、計2万円となる。単体のブルーレイディスクの価格としてはかなり高額となるが、チケットが全額払い戻しとなって大きな赤字となったコストを少しでも補填するための、半分は寄付の意味合いが大きいだろう。本来ならば、会場の良い席で2日とも鑑賞していたはずの関西での本格的なワーグナー上演、それも「ニーベルンクの指環」の完結編となる公演だったので、まぁ、2万円のうちの半分は寄付だと思っても、この際仕方あるまい。7日はクリスティアン・フランツによるジークフリートだし、8日は池田香織さんによるブリュンヒルデなので、どちらも外すわけにもいかない。
こうした経緯による自主制作の「神々の黄昏」のブルーレイとなるので、それほど大量には発売はされないだろうし、珍しい部類にはなることだろう。7日と8日のキャストは以下の通り。
①、3月7日のキャストによる商品説明
②、3月8日のキャストによる商品説明